一眼レフカメラ用の三脚の選...

一眼レフカメラ用の三脚の選び方と購入ガイド

sankyaku

三脚と一口に言っても種類は多く、選ぶのは以外と難しいものです。三脚は、「カメラを安定させるために乗っける台」というごくシンプルな役目ながら、選ぶとなると以外と色々な要素を考慮する必要があるからです。例えば、どれくらいの高さがあるか、どれくらいの安定感が必要か、どれくらいの重さに耐えられる必要があるか、値段はいくらで、予算はいくらか、などです。

まず始めに、なぜ一眼レフカメラでの写真撮影用に三脚がいるのか、そういった所を洗い出して目的を明確にするのが第一歩です。

なぜ、三脚が必要なのか?

ではなぜ三脚が必要なのか挙げてみます。

  1. 暗い所で明るさや深度を保つ為にシャッタースピードを下げる事ができる。
  2. 望遠レンズなどで重い場合に三脚に載せることができる。
  3. ISOを下げて画質のクオリティーを上げることができる。
  4. パノラマ撮影など、同じ場所を保つ必要のある撮影が出来る。
  5. 星や月の動きの出る夜間撮影や、光で絵を描くライトペインティング撮影などができる。
  6. タイマーやリモコンとの併用によるセルフポートレイトを撮る事が出来る。
  7. 手持ちでは難しいアングルでの撮影ができる。
  8. 動画撮影もするならば手ぶれを抑える為に必須。

と、いくつか挙げる事が出来ますが、私は個人的にはランドスケープ(風景写真)を撮る時に必要としています。特に、日の出と日没の時に光の状態があまり良くない時にHDRIやパノラマを撮りたい時に、ISOを下げて三脚に載せるのが好みなのです。

個人的な話になってしまいましたが、一般的には、下図のような水の流れや滝などを撮る時には三脚は必須アイテムと言えます。

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三脚とはどんなものか

三脚は基本的に以下の部分で成っています。

:玄武岩、アルミ、カーボンファイバーなど物によってできている素材が違います。もちろんそれによりお値段も様々。

雲台:頭の部分で、レンズやカメラを乗っける取り付け台や操作のハンドルがあります。

:エレベーターと呼ばれる伸び縮みする胴体の部分です。

:石突きと呼ばれる地面に当たる部分です。

安い三脚だと固定された雲台部分がついているのが普通で、高級品は雲台と脚が取り外しできるものが多く、雲台が着いていない物もあります。

三脚の悪い所

最初にお話したように、色々なメリットがある三脚ですが、同時にいくつかのマイナス点もあります。

  • 重い。持ち運びが大変なので、山で鳥の撮影に臨むなどの時には二の足を踏んでしまいます。
  • かさばる。重さだけでなく、スペースを取ります。
  • お金がかかる。良い物を買おうとすると何万円もかかります。
  • セットするのに時間がかかる。一瞬のシャッターチャンスを狙うタイプの撮影では、その一瞬を逃してしまうかもしれません。

と、このような悪い点があります。それでも便利なものであることは変わらないので、これを踏まえた上で自分の利用目的にあったものを選ぶのがいいでしょう。

三脚の選び方

では、実際選ぶ時に考える要素をみていきましょう。

最大搭載重量

一番最初に見る要素としては、その三脚がどれくらいの重さのものを載せる事ができるかということです。初めて三脚を買う方の犯しやすい間違えとして、値段だけで選んでしまい、重い一眼レフカメラとレンズを載せるのに適さないものを買ってしまう事です。そうとうは知らず大事なレンズとカメラを載せていて、ある日突然脚が壊れてカメラが落下、大破というようなシナリオが一番笑えません。

カメラの重量だけでなく、長いレンズやフラッシュ、外部バッテリーなど様々な機器を接続する可能性も考えて搭載重量を計算しましょう。

三脚の高さ

一般的なオススメとして、自分の背の高さまで高くできる三脚が好ましいです。いつも腰を曲げてファインダーを覗くのは辛いです。

また、折り畳んだ時にどれくらいの大きさになるかも見ておきましょう。

三脚自体の重さと作り

三脚の重量はとても重要なファクターです。重いととにかく持ち運びが大変なので、軽ければ軽い程いいと言えます。三脚で最も軽い素材はカーボンファイバーですが、軽い代わりにその分値段が張ります。

アルミ製のものがカーボンよりは重いですが、その分安価で、最も安い三脚もアルミ製が多いです。

鋼のものもありますが、基本的には動画向けで、とても重いので写真撮影にはあまり向きません。

脚の形状

三脚の脚には筒型と、筒型でないものがあります。カーボンファイバー製は基本筒型のものが多いです。脚には脚ロックと呼ばれる節のようなものがありますが、これは長さ調節の為のものですので、これが多い程三脚は高さがあるということになります。基本的には3?5個この節がついています。

石突き(足)

三脚の足の部分が石突きと呼ばれる足の部分です。良い物はこの脚の部分がゴムで出来た室内用と金属のスパイク状になった屋外用の両方で使えるようになっています。つくりがちゃんとしていれば、ゴムだけのものでも屋外でちゃんと使う事が出来ます。

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軸部(センターポスト・エレベーターポール・シャフト)

センターポストはあるものと無い物があります。これも高さを調節するためのもので、脚で調節出来る三脚には基本的に不要なものです。

雲台(ヘッド)

三脚の頭部で、三脚の中で最も重要な部分です。カメラの重量を支える役目も、カメラの動きをコントロールする役目も担うからです。脚と雲台を別々に買う場合、雲台の最大搭載重量が脚の最大搭載重量と最低でも同じだけあるようにするのがいいでしょう。

雲台(ヘッド)部分は大きく分けて3種類あります。

  1. パンヘッド(パンハンドル付き雲台):ハンドルが一つで水平移動ができるものと、ハンドル3つで水平と垂直両方に動かせる物がある。
  2. ボールヘッド(自由雲台):ボール上で自由にヘッド部分をコントロールできる。柔軟性に優れる。
  3. ジンバルヘッド:長くて重い300mm級以上のレンズ専用の物。早い動きを長く重い装備で撮るときに最適だが、それ以外ではあまり見かけない。

クイックシュー(クイックリリースシステム)

スコープやカメラをワンタッチで着脱するためのシステムがクイックシューです。どの雲台にももちろんカメラを着脱する為のプレートがついていますが、高級な物だとより丈夫な素材であったりします。また、クイックリリースシステムの中でベストのシステムとされているのがアルカスイス(ARCA SWISS)という規格のシステムです。最近では、アルカスイスがその簡単な着脱からもスタンダードとなりつつあります。

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安定性

三脚自体が重いからといって安定しているとは限りません。重いくせに安定性が悪い三脚がありますので注意しましょう。安定性の目安としては屋外撮影で風に吹かれても揺れない、重いカメラやレンズを載せた時にどちらかに傾かない、などが挙げられます。また、これらのパフォーマアンスを岩場など地面が悪い時でも発揮しなくてはなりません。

どの三脚を買うべきか

さて、これまでの三脚についての説明から、基本的に必要な情報は理解できたかと思いますので、数々の三脚を買った経験と、他の写真家たちが買うのを見て来た経験から、三脚を買う時にありがちなお話をします。

まず、初心者が初めて三脚を買うのを思い立ったときは、お店にいって自分の最初の一眼レフを載せるのに十分な三脚の中から一番安い物を選んで購入します(だいたい5000円?15000円のもの)。買った後あまり使わずに置いておき、写真が上達していいレンズを買うようになり、さあ買ってあった三脚を使おうと思い立って物置から出してみると新しいレンズをつけたカメラに載せるとその重さに耐えられずに安定しない事が発覚し、もっと強度と安定性があるものを買う事にします。

今度は同じ過ちを繰り返す物かと色々なホームページや掲示板を読みあさって勉強し、プロが素晴らしいと言っているものが10万円もすることがわかります。同時に、人気のある売れ筋のものが3万円?5万円の間で買える事も知り、10万円もの投資をするのはためらわれるので、人気のある中堅どころを購入します。

1、2年経つと、中堅どころの三脚では重すぎて持ち運ぶのが辛く、やはりダメだということに気づき、あの時プロの言う事を聞いて一番いいものを買っておけばよかった…と後悔します。

こんな経験はありますか? これはちなみに私の三脚購入の歴史です(笑)。

もちろん、全ての人が10万円もする最高級の三脚が必要なわけではありません。お伝えしたかったのは、自分に合った物をしっかり選ばないと、結局何度も買い替えることになってしまうということです。

しかし、カメラを買ったばかりの人にこの話をしても、「こいつは三脚ごときで10万出せなんて言って、頭がおかしいんじゃないか」と思われるだけですので、実際には以下のアドバイスをさせて頂きます:

  1. もしあなたがまだ三脚を持っていなくて最初の三脚を買うならば、あなたのカメラを載せる事の出来る一番安い三脚を購入することをオススメします。15000円以下のものです。一番安い物を進める理由は、とりあえず買う事によって三脚をどれだけ使うかがわかるからです。半年後にまったく違う撮影スタイルにはまり、全く使わなくなるかもしれませんし、より三脚の必要性を感じるかもしれません。どちらにせよ、これによってあなた自身の写真ライフにとって三脚がどれだけ必要かがよくわかるはずだからです。
  2. 既に三脚を持っていて、そのクオリティに満足せずにより良い物を買おうとしているのであれば、最もグレードの高いものに投資することをお勧めします。つまり中くらいの質のものを飛ばした方が最終的に節約になるということです。

どうでしょうか? 少しでも皆さんの三脚の選び方の参考になれば幸いです。