自然光でのポートレイト撮影...

自然光でのポートレイト撮影で、最も重要なこと

 

sizen自然光でポートレイト写真を撮るときには大事なことがいくつかありますが、まず一番最初に必要なのは自然光と人工的な照明でのライティングの違いを理解する事です。

例えばストロボと自然光(太陽)の大きな違いは、光の指向(方向)性です。つまり強い高原からある方向に向かって柔らかな光が差し込んでいるということです。撮影の世界ではよくキーライトとかメインライトといわれるもので、ポートレイト写真を撮る時には肌に深みを与え、顔の部位にアクセントを与えるために重要な位置を占めます。

このキーライトがないと、顔は平面的に写り、あまりきれいでないポートレイトになってしまいます。人工的なライティングを使う場合は、モデルの顔を適切に照らすようにセッティングをすることでこれを回避することができますが、自然光の場合は、周りの物などに光が当たって跳ね返り、あらゆる方向から刺してくる為、顔が平面的に照らされてしまったり、いらない影ができることが多いのです。

自然光での撮影で一番重要なのは、この光の指向(方向)性を理解するということなのです。

つまり、キーライトとなるような方向性のある自然光を探すということが鍵となってきます。これさえ理解していれば、たとえ真っ昼間であっても、ポートレイトを撮るに値するようなロケ地を探す事が出来ます(もちろんロケ地が広大な空き地だったりすれば別ですが)。

例えば下のスポットを見てください。奥の方から、柔らかな光が差し込んできています。このようにビルで側面をブロックされて光の方向性が決まっている場所は、ポートレイト撮影に向いている場所だと言えます。

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また、建物の入り口付近なども一方向からしか光が差し込まない事が多く、とても良いロケーションになります。

ここで実例を見てみましょう。ニューヨークのファッションフォトグラファー、ダニー・ダイヤモンド(Dani Diamond)氏のポートレイトに使ったロケーションと、そこで撮った写真です。

 

ロケーション。
ロケーション。
上のロケーションで撮ったポートレイト。
上のロケーションで撮ったポートレイト。

自然光でポートレイト写真を撮る場合、この正しい光を探す作業は最も重要な行程だと言っても過言ではないでしょう。

Source:Fstoppers


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