風景写真の撮り方のコツ:大...

風景写真の撮り方のコツ:大事な9個の技を紹介!

kandscapetips

雑誌などで美しい風景写真を見るたびに、こんな写真を自分でも撮ってみたいと憧れますが、実際に撮影をしてみるとそう簡単じゃなかったりします。今回は、きれいな風景写真を撮るにはどうすればいいか、その撮り方のコツを紹介します。

1.被写界深度を深くしてフォーカスを行き渡らせる

もちろん、風景写真にも色々なスタイルがあるかとは思いますが、基本的には被写界深度を深くして、全体にくっきりとフォーカスが合っている状態で撮るのが自然風景写真の基本です。

前景から背景まで深く焦点が合っている。 photo:jamespictures
前景から背景まで深く焦点が合っている。
photo:jamespictures

絞りを小さくすることで(=F値を上げることで)、簡単に被写界深度を深くする事ができます。ただし、絞りが小さいと光量が減るので、ISOを上げたりシャッタースピードを遅くしたりといった対応を忘れずにしましょう。

2.三脚を活用しよう

sankyaku

上記のように絞りを小さくした結果、シャッタースピードが遅くなった場合にブレを抑える意味で活用できるのが三脚です。ワイアレスのシャッターレリーズを使う事でさらに安定させることができます。

三脚について詳しくは、三脚の使い方の記事を参考にしてみてください。

3.視線を集めるメインとなる「被写体」を入れよう

建築をメインの被写体とすることで引き締まった写真になっている。
建築をメインの被写体とすることで引き締まった写真になっている。

全ての写真には基本的にはメインとなる被写体が必要とされていますが、風景写真もその例外ではありません。実際、ただ漫然ときれいな風景を写した写真はなんとなく寂しかったり、素人っぽかったりすることが多いです。

そこで、何を見せたいのかを考えて、それを見せる写真を撮ってみましょう。

この見せたいものというのは、風景写真においては色々とあります。草原の中に佇む小屋、面白い形の木、岩の連なり、山のシルエット、などなど。この「見せたいもの」を決めたら、次にこれを「どう見せるか」を決めましょう。画面のどこに配置するのか、どんな構図を作るのか。

見せたいものをしっかり見せる、そんな風景写真を撮ってみましょう。

4.前景をしっかり使う

ただ水辺の牛だったり後ろの山々だけを写すのではなく、前景を入れることによって奥行きが生まれている。
ただ水辺の牛だったり後ろの山々だけを写すのではなく、前景を入れることによって奥行きが生まれている。

風景写真を一段階レベルアップさせるテクニックとして、前景の活用があります。前景を活用する事によって、より構図に奥行きを出す事ができ、またより見る人を中に引き込むような画面になりやすいです。

例えば上の例では、前景の草、中景の水辺、背景の山というようになり奥行きが出て写真に深みを与えています。

5.空をどう使うかよく考えてみよう

多くのよくできた風景写真は、空か前景のどちらかが画面の大きな部分を占めます。前景も空もない風景写真はつまらないものが多いです。

撮りたい景色の空をよく見てみて、空が写真にしたら美しかったり面白いかを決めましょう。もし面白くない空であるならば、それを画面の大部分に入れれば当然写真も面白くなくなってしまいます。この場合は、地平線を画面の上3分の1以内くらいの場所に持っていき空を削って、面白い前景を入れる構図にすればいいでしょう。

空を見せたい写真の場合、地平線は画面の下3分の1の中に収めるのがセオリーです。
空を見せたい写真の場合、地平線は画面の下3分の1の中に収めるのがセオリーです。

逆に、空がとてもいい場合は地平線を画面下3分の1の中に持って来て空を多く写すといいでしょう。

また、空をよりよく撮るためにPLフィルターなどの使用も考えるといいでしょう。

6.動きを写してみよう

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風景写真は静かなイメージだけでなく、動きをダイナミックに写したものもあります。特に水の動きを出す写真はとてもポピュラーですが、風景写真における動きは水に限りません。森の中を横切る風や雲の動きなどもありますので、ドラマチックな写真にしたい場合は動きを見せるような写真もいいでしょう。

7.天気を味方につけれるようになろう

悪天候でも、その天気だから撮れる風景がそこにはあるものです。
悪天候でも、その天気だから撮れる風景がそこにはあるものです。

風景写真は屋外で撮るので、当然天気に左右されます。初心者にありがちなのが「写真に最も適した天気=晴れ」という思い込みですが、風景の面白さを撮る風景写真というジャンルにおいては晴れの日だけでなく、曇り、雨、もうすぐ降りそうな感じ、嵐がきそうな感じ、など、色々な天気でそれぞれの面白い写真を撮る事ができます。色々な天気の中、それを活かした写真がとれるように観察して工夫しましょう。

8.ゴールデンアワーを撮ってみよう

goldenhour

日の出直後と日没直前の限りなく太陽が地平線に近い時間帯の光は撮影の時に最も美しい光となることから、ゴールデンアワーと呼ばれています(映画・動画の世界ではマジックアワーとも呼ばれます)。風景写真をこのゴールデンアワー時の光で撮る事がやみつきになって、ゴールデンアワー以外では風景写真をとらないという人もいるほどです。

時間や天気に限定されますが、一度はゴールデンアワーを狙ってみましょう。

9.地平線を意識しよう

風景写真にとって地平線はとても重要です。地平線を考える時は常に、①地平線は真っすぐか? ②どこに配置すべきか? の2つを考えましょう。

残念!
残念!

地平線が真っすぐであるというのは基本中の基本で、曲がっていると他のすべてがよくても一発で素人くさくなります。

配置に関しては、この記事の5番にも書いた通り、空と前景の兼ね合いで最適な位置を見いだす必要があるので、よく考えたいポイントです。

…どうでしたか? この他に、初心者向けの風景写真のテクニックや中上級者に向けたランドスケープの種類別の風景写真撮影のコツも参考にしてみてください。

 


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