マイクロSDカードを飲み込...

マイクロSDカードを飲み込んだカメラマンが事の顛末を告白

microsd

ご存知の通り、マイクロSDカードは容量の割に小さくて、デジタルカメラによく使われるメディアです。

その小ささが売りのマイクロSDカードではありますが、その小ささ故の悲劇に見舞われた人もいます。

それが、「マイクロsdカードを飲んだ男」、フォトグラファーの山田太郎(本人の希望により仮名)さんです。以下、山田さんの談です。

山田さん談

 

2週間くらい前、プールサイドでのモデル撮影をしていました。天気も最高、ドローンの調子も最高、かなりいい写真が撮れた手応えがありました。

撮影が終わって、ドローンと撮影機材を片付けていた最中のことです。そういえば、カメラの中に入っているsdカードを取り出すために、事務所に帰ってからわざわざまた片付けたケースからカメラを取り出すのは面倒くさいと思いつき、片付ける前に先にsdカードを取り出して財布に入れておこうと、sdカードをカメラから取り出し、唇でくわえたのです。

この時ずっと両手で忙しく作業をしており、sdカードを取り出し終わったカメラを片付けてその後に財布を取り出す間の10秒間ほどの間だけ唇でくわえておくつもりだったのですが、突然持っていたカメラを落としそうになり、瞬間的にビクッと身体が反応してカメラをキャッチ。その瞬間、はずみで唇にくわえていたマイクロSDカードを飲み込んでしまったのです。

喉に詰まったり、むせたりということは一切ありませんでした。すっきりと、水が流れるがごとく、私のsdカードは喉の下に滑り落ちていきました。

私は叫び声をあげ、何が起こったかを周りの人に説明しましたが、誰もが冗談だと思ってヘラヘラ笑っただけでした。「こいつらに話していてもダメだ」と思った私が指を喉に突っ込んで吐こうと試みているのを見ていて、ようやく周りの人間達も私が冗談で言っているわけではないことに気づいたようでした。

「何やってるんですか、もう」

「水を飲め!」

「いや、水は飲むな!」

「今すぐ吐き出せ!」

「いや、放っておいて下から出てくるのを待て!」

と、様々な罵声と解決策の提案(?)が飛び交いましたが、結局現場ではsdカードが出て来ることはありませんでした。

数十万円の撮影が私の不注意で無駄になったので、関係者全員が怒っているのは明らかでした。怒った関係者たちがオフィスで会議している間、その日は自宅でのトイレ業務(笑)を命じられましたが、その日は何も出てきませんでした。

SDカードが出てきたのは次の日でした。見つけた瞬間、希望の光を見た感じでしたが、カードリーダーに接続してみると、2秒程読み込むのですが、すぐイジェクトされてしまいます。

でも、1つのカードリーダーに拒否されたからってカード自体が壊れているとは限らない! と前向きに考え、他のカードリーダーを使用すると、今度は空ディスクとして読み込まれました。マックだからダメなんだとWindowsPCに挿しても、また空ディスクとして認識。

壊れて認識されないならともかく、空ディスクとして認識されるということは、ディスクが壊れていないのに中のファイルだけ消えているということになり、そんなおかしなことがあるはずがない! と憤慨しましたが、どうしようもないので、正直にそのSDカードを持って謝りに出社しました。

結果的に契約を打ち切られることはなく、厳重注意で許していただきました。今回が初めての大きなミスだったということと、自分のミスだと認めてSDカードの胃にはいったままの吐きそうな顔をしながら平身低頭に謝ったところがポイントだったのではないかと自分では思っています。

そのSDカードは後にデータ復旧の業者に出され、データが戻りました。撮り直しになったことでお客さんは1回目のデータと、1回目の反省を踏まえた2回目の撮影のデータを両方使える事になり満足してくれ、お客さんが満足した事で雇い主も満足してくれ、結果平和な日々が戻ってきました。

もちろん、それからしばらくは「山田さんと撮影行くの? 下剤とオムツ忘れずに持っていきな」的な冗談を撮影の度に言われるようになりましたが…

マイクロSDカードの飲みこみに注意?

…いかがでしたか?

ジャパンカメラでは以前、海の底に一年間眠っていたSDカードの話題でSDカードの耐久性に触れましたが、今回はSDカードが身体の中で一日過ごすとどうなるかがわかる貴重な資料となったのではないでしょうか(笑)。

山田さんは危機一髪でクビにならずに済んだようですが、カメラマンの仕事の入ったSDカード紛失はシャレになりません。皆さんも飲み込まないように注意しましょうね…あまりないとは思いますが。