3Dプリントがどんどん安価に、身近なものになる中、カメラ機材のDIYにも使われ始めています。
エリック・チューさんは自分の写真スタジオのインターンが紙をフラッシュにゴムで付けてディフューザーにしているのを発見。当然1、2日使うと使い物にならなくなってしまうそんな簡易ディフューザーを見て、紙よりもいいDIYの方法があるはずだと考案したのが、3Dプリンターを使って簡単なフラッシュディフューザーを作る方法です。
チューさんは3Dプリンタ用のデザインが出来る人をネットで探してデザインを出してもらい、とうもろこしを原料にしたプラスチックでプリントしました。結果がこちらです。⬇
これだと一見、1000円前後で買える普通のディフューザーと何も変わらないように見えます。これなら、わざわざ設計図を外注して作るよりは1000円出して買った方が早い気がします。
しかし、3Dプリンターの利点はDIYだという所。自分でデザインを変えて、好きな形で作ることができるわけです。チューさんも上の一号機では飽き足らず、試行錯誤の上に2号機を作成しました。⬇
この2号機は1号機と比べデフューズ能力、見た目の高級感ともに大幅にアップ。3DプリンタDIYの可能性を感じさせてくれる仕上がりです。
チューさん曰く:
「今回のディフューザーづくりで一番大変だったのが、形づくりです。外付けフラッシュの形は単純な直方体ではなく、微妙なカーブが多くあるのです。これによって完全にフィットするようなディフューザーを作ることができず、各辺の最も長い所に会わせて制作することになりました。」
チューさんによると、強度は十分で、試しに一ヶ月以上毎日使ってみたけれども全く問題はなかったそうです。
チューさんはカメラDIY仲間のために、ご好意で3Dモデリングのファイルをダウンロード出来るようにしてくれました。3Dプリンティングの出来る方はプリントしてみては。ダウンロードはここからどうぞ。
*ちなみにキヤノンの580 EXⅡ用です。3Dモデリングのできる方はここから自分のフラッシュライト用にいじることももちろん可能だと思います。