1839年に発明された世界最古のレンズを復刻したというダゲレオタイプ・アクロマット(the Daguerreotype Achromat)というレンズが世界最大のソーシャルファンディングサイト、Kickstarterに出されて大きな話題になっています。(日本語版の説明も近日アップされるそうです)
まだ一日しか経っていないのに既に39万ドル(約4200万円)以上が集まる人気となっていますが、一体どんなレンズなんでしょうか。
世界で初めて実用写真撮影技法を発明したのはフランス人のダゲール(Louis Daguerre)という人です。これを使った世界初のカメラがこのダゲールさんの名前をとってダゲレオタイプと呼ばれます。
この世界初のカメラのレンズはチャールズ・シャバリエ(Charles Chevalier)という人によって1839年に作られました。このレンズをモデルにして作ったのが、「ダゲレオタイプ・アクロマット」なのです。
もちろん、当時と全く同じレンズを復元したわけではありません。キヤノンEFマウントとニコンFマウントに対応した現代の一般的なカメラで使用でき、マウントアダプターを使えば他のほとんどのデジタルカメラで使用できます。
こうした現代のカメラへの互換性を保ちながら、当時のカメラのようなクラシックな表現効果を狙うのがこのレンズの持ち味です。
これを実現するのがウォーターハウス絞り方式。大きさや形状の異なる穴の空いた板を入れ替えることで表現を変えていく方式です。
これらの板を使って撮影した写真はこちら。
キャンペーンを発表したばかりなのでアーリーバードセールでまだ400ドルで買える席が残っています。通常価格は500ドル〜600ドルになりそうです。
近日中に日本語のページを用意するそうですが、その頃まで400ドル分が残っているかはわかりません。安く欲しい方は急いだ方がいいかも。キャンペーンページはこちら。