今回はジョエル・サートア(Joel Sartore)さんが、ナショナル・ジオグラフィックのフォトグラファーとしての生き方を語っている動画を紹介します。(英語・下に解説あり)
ナショナル・ジオグラフィックのフォトグラファーは映画007のジェームス・ボンドのようで、冒険中に殺されそうになることも多々あるそう(!)です。動画でも、バイソンや熊に追いかけられる所が写されており、これはまんざら冗談でもなさそうです。
この仕事をするには、やる気と行動力の他に、自分の欲しいもの(ショット)を手に入れるアグレッシブさと、まだ歯のついたままのモルモット頭部やピラニアを使った現地の料理を食べれる人である必要もあるそうです。
そして何より重要なのが、常に見知らぬ土地で見知らぬ人と会う仕事なので、誰とでもすぐ打ち解けて仲良くなることができるスキルだそうです。
1年で最低3万枚の写真を撮るというサートアさん。現在写真家としてのキャリアで最も重要視しているのが環境保全だそうです。
特に動物写真を多く撮るサートアさんは絶滅の危機に瀕する動物達を保護することに力を入れており、Photo Arkという写真プロジェクトを行っています。このプロジェクトでは、出来るだけ多くの種の動物をスタジオライティングと白黒背景で撮り、「まだ保護できるうちにこれらの動物の眼を見てもらい、見た人にこの問題を考えてもらう」ということを目的に、もう20年以上続けているそうです。
既に2500種以上の動物を収めたサートアさん、「死ぬまでに6000種くらいは撮れるはず」と、まだまだパワフルにフォトグラファーとしての生き方を貫いていくようです。
サートアさんの公式ページはこちら。PhotoArkのページはこちら。