長時間露光時の光漏れを防ぐ...

長時間露光時の光漏れを防ぐ方法(簡単!)

光漏れの例。画面右側に意図しない光の線が出ている。
光漏れの例。画面右側に意図しない光の線が出ている。

長時間露光での撮影をいろいろ試してみたことのある方なら、「光漏れ」と呼ばれる状態に遭遇した事が一度はあるかと思います。

カメラはレンズの前面から外の光を取り込んで画像にする機械です。光はシャッターを切った時にのみ、レンズの絞り穴を通してカメラの中に入ります。

通常はこのレンズの穴からのみ内部に光が入ってくるのですが、長時間露光をしているとカメラに存在するもう一つの穴、ビューファインダーからも光が入って来てしまうのです。

この、ビューファイダーから光が入ってしまう事によって写真に不自然な光の線が出てしまうのが「光漏れ」です。

なぜ、長時間露光の時に光漏れが起こって、通常の時は起こらないか?

光漏れの原因がビューファインダーからの光であるならば、ビューファインダーは通常露光の時にもあるにも関わらず通常露光の時に光漏れが起こらないのはなぜかという疑問が出て来ます。

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それは単純で、通常の何分の1秒という短い露光時間では、ビューファインダーからの光はできる写真に影響を及ぼす程の量がないからなのです。

長時間露光によって、ビューファインダーからの光量も上がってしまい、画像に影響を及ぼすだけの光量になってしまうというわけです。

通常長時間露光ではNDフィルターを使って撮影する事が多いので、こういったフィルターやレンズが光漏れの原因だとされることがあります。

実際には、光漏れを生じさせるレンズは存在しますが、これらはレアなケースであり、ほとんどはただビューファインダーの光量が大きくなりすぎたから起こっています。

光漏れをなくす方法

ニコンの誇るビューファインダーシャッター
ニコンの誇るビューファインダーシャッター

Photoshopや他の編集ソフトで撮影後に光漏れを直す方法はありますが、かなり時間のかかる面倒くさいプロセスになります。もし多くの写真がある場合、取り直した方が明らかに速いくらいですので、やはり編集に頼らずに最初から撮影時に対策をしておくのが一番の方法です。

光漏れ対策はとてもシンプルです。ビューファインダーに蓋をすればいいのです。ニコンのプロボディーではビューファインダーを閉じることができますが、他の普通のカメラで蓋をするにはガッファーテープを使います。ガッファーテープで蓋をすることで、ビューファインダーからの光を閉ざすことができ、光漏れがなくなります。

ビューファインダーに蓋をすると、当然ビューファインダーを覗く事はできないので、ライブビューにして撮影するか、先に構図を決めておいてから蓋をして、シャッターを切るという流れにして撮影を行います。


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