戦場カメラマンと一口に言っても色々ありますが、例えばジャーナリスト(カメラマン)が軍の派遣される所に一緒についていく場合と、軍人が撮影担当として従軍する場合があります。
両者の大きな違いは、後者は戦闘があれば戦闘にも軍人として参加しなくてはならないという点です。
この場合、生死に関わるものすごいストレス負荷のある環境下で撮影と戦闘というマルチタスクをこなさなければならず、その状況は我々一般市民には想像することすら難しいものです。
今回は、それが一体どういうものであるかを垣間みる事のできる動画を紹介します。英国陸軍のフォトグラファーであるルパート・フレール(Rupert Frere)さんが、アフガニスタンでの作戦中にヘルメットレコーダーで録画した主観映像です。⬇
動画を見れば分かるように、戦闘中にカメラとライフルを持ち替えて撮影と射撃の両方をこなしているのが分かります。
見ているだけでも困難な仕事ですが、フレールさん本人はインタビューで「戦場写真は簡単」だという発言をしています:
「戦場写真は簡単さ、なぜなら戦場は見回せばどこにでも人間の感情や興味深いものがあるからね。しかも、小隊で写真を撮っているのは僕だけだから、全ての写真は他のどこにもないユニークなものになるんだ」
確かにフレールさんの言う通り、人間の感情が吐露される瞬間や興味深い被写体を見つけるという通常の撮影ではとても難しい部分に関しては簡単にクリアできそうですが、我々一般のカメラマンではこの状況下ではそれどころじゃない気がします(笑)。