ハイエンドの一眼レフカメラは防塵・防水性能に優れた耐久性が売りのひとつです。
だからといって精密機械であるカメラを長い間雨風にさらさない方がいいのは明らかですが、もし本当にそういう状況にあったらカメラはどうなってしまうのでしょうか?
レバノンの写真家、アレクシー・フランギエ(Alexy Joffre Frangieh)さんは愛機のニコンD4を嵐の中に16時間置きっぱなしにしてしまったそうです。
タイムラプスを撮るためにロケーションにD4をセットしたフランギエさんは、190キロ離れた自宅に帰ります。その時は薄曇りくらいの天気で嵐の来る気配はなく、降ったとしても小雨くらいで大したことにはならないだろうと思っていたそうです。
しかし天候は悪化し嵐になり、次の日にフランギエさんがロケーションに戻るとカメラと他の備品はずぶ濡れになっていました。
カメラは風で倒れて、ついていた14-24mm/f2.8レンズが上向きになってそこに容赦なく雨が降り注いだようで、内部への浸水もあったようです。
フランギエさんが一番怖かったのは外部バッテリーへの浸水による漏電でした。これが起こればカメラは一発でダメになってしまうからです。
幸いにもバッテリーは無事で、カメラも浸水以外のダメージはなかったそうで、ニコンのサービスセンターに出してクリーニングと乾燥を全体的に行う事で回復したそうです。
以前-25度の雪山でのカメラの強度について触れましたが、今回は16時間の雨にも耐え抜いたハイエンドカメラ。これからもカメラ達がどこまで耐えられるのか追っていきたいと思います(笑)。