撮影のために立ち入り禁止区域に入ったり、動物を殺したり、テロの被害者にポーズを取らせたりといったカメラマン(一般的な撮影者という意味で)の行き過ぎな行動が世界で報道されることが多くなり、日本でも鉄道を撮るために敷地内に無断で立ち入り花を踏み荒らしたり、踏切内で三脚を置いて撮影するなどのマナーの悪さが話題になるようになりました。
プロアマ問わず、こういった行為をするごく一部の人間のために大多数のまともな写真愛好者やフォトグラファーが肩身の狭い思いをすることがあるのは悲しいことですが、今回久しぶりに素敵なカメラマンのニュースが入ったのでお届けします。
自然写真家、若き鷲を助ける
去る7月26日、ポーランドの自然写真家のクジストフ・チョーミッツ(Krzysztof Chomicz)さんは撮影中に沼地にはまりもがく鷲を発見。
鷲の救出を決意したチョーミッツさんは地元の消防士の助けを借りて自ら救命ロープを身体にくくりつけ、野生の鷲でも出る事のできないようなズブズブの沼へ入っていきます。その時の様子を撮影隊のドローンが捉えています。⬇
動画を見ると沼のかなり遠くに鷲ははまっているのがわかり、いくら救命ロープをしていたとしても途中ではまってしまえば自分の生命の危険があるレベルであることが想像できます。
この勇敢な行動により、鷲は無事生還。地元の自然保護スタッフの手に寄って完全に回復したそうです。下は自然保護スタッフに保護される様子です。
悪い報道をされることの多いカメラマンの行動ですが、こんな素敵な行動をする心がきれいな(?)カメラマンも大勢いるんだぞ! と声を大にして言いたいような、久々に爽やかなニュースでした。