色々な憶測やニュースリークが飛び交った、世界初のデジタルミラーレス中判カメラ、ハッセルブラッドのX1Dが正式発表となりました。
X1Dは、通常の中判カメラの約半分の重量に抑え、片手で持てるサイズに保ちながら、50メガピクセルのCMOSセンサーを備えた、ハッセルブラッドが当社の「75年の歴史の転換点になる」と意気込む自信作です。
スペックを抜粋すると、50メガピクセルCMOSセンサーに14EVダイナミックレンジ、ISOレンジは100 – 25600。シャッタースピード60分〜1/2000秒で、フラッシュシンクロも1/2000秒まで可(全速同調)。
レンズはXCDという新ラインのレンズを使用することになり、ローンチ期間では45mm F3.5 か90mm F4.5のどちらか一つを選べるようですが、アダプターを使用すればHシステムのレンズが使用可だそうです。
気になるお値段は本体のみで8995米ドル(約95万円)。これはニコンやキヤノンの35mmのデジタル一眼レフカメラはもちろん、リコーの中判デジカメPentax645Zよりもお高い「ハッセルブラッド価格」となっていますが、それでもスペックをX1Dと比べられる事の多いH6Dなどと比べると遥かに「お求めやすく」なっており、ここにX1Dの価格戦略を窺い見ることも可能です。
レンズはXCDの45mm F3.5が2295米ドル(約24万円)、90mm F3.2が2695米ドル(約28万円)。
これからは恐らくPentax645Zなどとよく比較されることになると思いますが、中判デジタルのユーザー達に、そのコンパクトさと、その他の使用感がどう評価されるか注目です。