上の写真は、スポーツフォトグラファーのサイモン・ブルーティー(Simon Bruty)さんが、リオ五輪に持っていった機材類です。
ブルーティーさんは、夏期オリンピックの撮影が今回で8回目という大ベテランのカメラマンで、その作品がオブザーバーの世界で最も素晴らしいスポーツ写真50選に選ばれるなど、スポーツフォトグラフィー業界の重石です。
そんなブルーティーさんですから、撮影遠征は慣れたもので、何を持っていくかは簡単に決まるものだと思ってしまいますが、実際はそうではないそう。ブルーティーさんによると;
「皆は私が何を持っていくべきか知っていると思っているが、実際は毎年機材選びを難しくしてしまっている。リモートカメラも持っていくし、今回はキヤノンのティルトシフトレンズを試してみようと思いついたのでそれも何本か持っていくことにした。100mのコードやポケットウィザードも必要だ。これでも一応荷物を減らす努力をしている。例えばマジックアームは2本持っていくのをやめて1本にしたりね」
ブルーティーさんの持っていく機材は年々シンプルになるどころかどんどん増えているようで、大ベテランの域に達しても新しい機材にチャレンジしていくその写真への姿勢が垣間見えるようです。
オリンピック撮影用機材リスト
今回ブルーティーさんが持っていったリオ用の機材リストは以下。
- Canon 1DX Mark II (X5)
- Canon 1DX
- 200-400mm
- 200mm F2
- 70-200mm F2.8(X2)
- 24-70mm F2.8
- 16-35mm F2.8
- 135mm F2
- 11-24mm
- 1.4X エクステンダー
- TS-E90mm F2.8
- TS-E17mm F4
- TS-E45 F2.8
- TS-E24mm F3.5
- 8-15mm F4
- 20-35mm F2.8
- Pocket Wizards (X6)
- マジックアーム、クランプなどのグリップ類
- ソフトボックス
- リモート撮影用コード(100M)
撮影機材の荷造り・パッキングについて
「実際の荷造りはとても重要だ。なぜなら鞄の中で機材がガラガラと動き回るのはよくないし、空港や会場でセキュリティに鞄を開けられた時、彼らは必ずメチャクチャにするからだ。」
こう語るブルーティーさんは、空港のセキュリティなどに開けられることを前提に、グチャグチャになりにくい、中で動きにくいケース選びと、荷造りの重要性を強調していました。
ブルーティーさんの今回の荷物は最終的にチェックインで預けるバッグが3つ(それぞれ23キロ)と手荷物で機内に持ち込む2つの計5個になったそうです。⬇