iOS10から、iPhoneとiPadの写真がraw対応になるーこんなニュースが写真界を騒がせています。
このニュースは、アップルがWWDCのプレゼンテーション内でiOS10について説明しているときに、次期iOSが新しくできるようになることについてのプレゼンのスライドの隅の方に、「Raw写真編集」と書いてあるのをフォトコミュニティが目ざとく見つけた事から話題になりました。

つまりアップルが大々的にRaw対応を打ち出したわけではなく、また特別言及があったわけでもありません。数ある改良の一つとして挙げられていたにすぎませんが、それでも写真界では最大のニュースとして扱われています。
というのも、iPhone写真というのが1大ジャンルとして確率しつつあるくらいポピュラーになりながらも、ことrawに関しては2014年にraw対応したライバルAndoroidにずっと遅れをとっていたからです。
raw対応によってiPhoneとiPadがぐっとフォトグラファーに優しくなることは必定ですが、まだ100%わかっていないのが「純正カメラアプリからそのままraw写真が撮れるかどうか」です。サードパーティのアプリでは後部カメラに限りrawが撮れるという情報がありますが、いかんせんこのニュースの発端となったプレゼンのスライドには「raw写真編集対応」としか書かれておらず、撮影にまでは言及されていなかったからです。
既にフォトコミュニティでは様々な憶測が飛び交っていますが、アップル自体が自社システムの中で全てを完結させるようにするような製品作りのポリシーを持っている事から、「デフォルトのカメラアプリでraw撮影ができて、編集もできるようになる」という考え方が主流です。
カメラマンの味方である「raw+jpeg」保存設定がiPhoneでもできるようになれば、いよいよiPhoneフォトグラファーの数が増加しそうです。
7月にパブリックベータが公開されるiOS10。raw対応の行方に注目です。