自撮りのための最高のカメラがスマホであることはほとんどの人が認める事実です。小さくて、軽くて、自分でフレームを見ながら撮れて、撮った後にSNSなどに簡単にシェアできるからです。ただ、スマートフォンのカメラには欠点もあります。ズーム機能やフラッシュはレベルが低いですし、画質の面でもデジカメには及びません。
確かに、今出ている最低ランクのデジカメでも、最高ランクのスマートフォンのカメラに画質の上で勝ります。それくらい画質の差があれば、デジカメで自分撮りをすることでよりクオリティの高い自撮り写真が撮れるはずです。
ただ、自撮りをするのにおすすめのカメラと言うからには、ただ画質の良いというだけではダメで、自分撮りのための条件をクリアしなくてはいけません。今回設定した条件は以下です;
- 自分撮りをしている時に、自分のことが見ながら撮影することができなくてはならない。
- 自分の片手を伸ばした状態で自分を撮影することが容易にできるだけのサイズと軽さを備えていなくてはならない。
- なるべく広い画角を持っていることが求められる。ーこれは自分撮りの特徴とも言える、「私は今、シンガポールに来ています。マーライオンとはいチーズ」的な、何かと自分を一緒に入れるという自撮りの大きな目的を果たせなくてはならない。
このあたりの条件を満たしてはじめて自撮りが得意なカメラを謳うことが出来ると言えるでしょう。
キャノンPowerShot N2
キャノンのPowerShot N2 は、シャッターボタンを排してコンデジ界を騒がせたPowerShotNの後継機で、液晶を回転させた自分撮りモードがついています。1枚撮ると自動で5枚別構図やフィルターのショットをカメラが作ってくれる機能などがあり、そのフィルターや効果の多さや液晶での手軽な操作などに定評があります。
ニコンCoolpixS6900
ニコンCOOLPIX S6900 は自分撮りのし易さを念頭につくられたニコンのコンデジです。そのコンパクトさと自撮り用に回転できる液晶の両立はさすがニコンといったところでしょう。それだけでなく、正面にもうひとつシャッターレリーズがついていて、手を伸ばした状態でも簡単にスナップできるようになっています。今は生産終了し、S7000では自撮り推し路線は引き継がれなかった模様です。店頭やネットではまだ購入できるところもあります。
オリンパスTG-860
可動式の液晶、前面のシャッターレリーズなど、「自撮り用」カメラの装備をもつオリンパスのTG-860 ですが、他のものと違うのが防水機能です。TG-860はタフさを売りにしており、雨雪や衝撃にも強いため、使う場所を選ばないというのが強みです。自分撮りのロケーションは屋内とは限りません。水中でも雪山でも自分を撮る、アクティブな方に向いているでしょう。