アレサンドロ・デラ・ベラ(Alessandro Della Bella)さんと言えば、寒冷地でカチンコチンに凍ったキヤノンの話題など、しばしばフォトコミュニティに面白い話題を提供してくれるスイスのフォトグラファーですが、今回はデラ・ベラさんがタイムラプス撮影中にカメラ泥棒にあった話を紹介します。
デラ・ベラさんはインターバロメーターをつけた3台のデジタル一眼レフカメラで夜空のタイムラプスの撮影をしていましたが、途中で知り合いの誕生日パーティーに出席するためにカメラを置いて現場を離れてしまいます。
デラ・ベラさんがいない間に3台のカメラのうち1台が盗まれてしまいます。その様子は盗まれていない2台のカメラと、盗まれていても撮影し続けていた1台のカメラによって記録されていました。以下がその様子です。
盗まれていないカメラのタイムラプスには泥棒がライトを照らして物色している時の光が写っており、盗まれたカメラには泥棒の車に載せられる様子が収められています。
泥棒は後に御用となり、だからこの動画がこうして公開されるにいたったのですが、これはデラ・ベラさんがラッキーだったという他はありません。
御用となった泥棒の供述によると、泥棒はただ景色を楽しみにでかけてきただけで、何も悪いことをしようと思っていたわけではなかったそうです。たまたま誰も周りにいない場所で高そうなカメラが置いてけぼりになっているのを見つけて犯行に及んだそうです。
このことからも、そんなキッカケを作った「カメラを置いたままオーナーがどこかに行ってしまう」という行為の危険さがわかります。以前、タイムラプス撮影中のニコンD4を置きっぱなしにして190キロ離れた自宅に帰ったフォトグラファーの話がありましたが、どんなに人里離れた所でも、長時間大事な機材を置きっぱなしにして遠くに行ってしまうのはなるべく避けた方が良さそうです。