ポートレート写真のレタッチ...

ポートレート写真のレタッチはどこまでやるべきなのか?

こんにちは。ジャパンカメラの大澤です。今回は、ポートレートブラシセット発売記念ということで、ポートレート写真のレタッチについて考えてみたいと思います。

そもそもスナップ写真は別として、ポートレート写真というジャンルに入るもののほとんどがある程度のレタッチを経ていると思いますが、「どの程度までやるか」という線引きの問題は、フォトグラファーによって異なるのが実情です。

現在のポートレートのトレンド

500pxなどで世の中の写真を見回してみれば、ポートレートのトレンドはビューティーやファッションのジャンルでなされるようなガッツリ綺麗にするレタッチが主流です。

シワ・シミ・ニキビ等を抹消し、スキントーンも一部の隙もなくバッチリ決めるレタッチは、ビューティーのジャンル(化粧品を売るための広告写真)で確立・発展してきた技術ですが、ビューティーでもファッションでもない普通のポートレートでもそういったスタイルが使われるのが主流になっているようです。

クライアントのレタッチへの知識の浸透

こういったトレンドの背景には、ポートレート写真を依頼するクライアント側のレタッチへの意識の変化があると思われます。スマホで写真を撮ってSNSにアップするのが一般化した時代、多くの人が自撮りをして、アプリで加工(レタッチにあたる工程)をして、シェアをしており、カメラに馴染みのない人でも上手下手に関わらず毎日毎日加工された写真を見るようになったことから、「加工はなんでもできる」「加工は当たり前」の二つが根付いたように見受けられます。

実際現場では、個人のお客さんでも「これはあとで編集して取り除いておいてよ」とか、「ちょっと細くしといて」といった要望が出るのはもはや珍しいことではなくなりました。冒頭で述べた「レタッチをどこまでやるかはフォトグラファーによってまちまち」というのは、この要望にどこまで答えるか、どう答えるかという所の違いという気がします。

それでは、どこをどこまで加工するのか。私・大澤の個人的な見解と周りを見渡した時の所感などを書いてみたいと思います。

ニキビ

ニキビやそれに準じる粒状のものは、私は消します。これは消すのが圧倒的多数派な気がします。その理由は、「そもそもニキビ自体が一過性のものでありその人の顔を一生形作る要素ではない」「本人も基本消すことを要望している」などがあげられるでしょう。消すのも簡単ですし、わざわざ残す理由があるとすれば、「レタッチそのものの100%拒否」の派閥にフォトグラファーもしくは依頼者が入っている場合でしょうか。

広告写真やアート写真、ファッション写真などであれば、敢えて若さや青春の表現として残すということも考えられますが、本人や家族が依頼して撮る類の普通のポートレート写真ではやはり消すのが主流でしょうか。

シミ、シワ、傷

ここはかなり人によって分かれる所だと思います。ケースバイケースであることも重々承知の上、敢えて個人的な判断基準を言うとすれば、「シミはその人の個性を形作っている要素になり得ていれば残し、そうでない場合は消す」「シワは薄くするが残す、被写体が若い場合は薄いものは消す」「傷は残す」です。

知り合いにはシミ・シワ・傷は全て残すという人もいます。やはり、「一過性でなくその人の顔(肌)の一部だから」という点が大きくニキビとは異なる点でしょう。

ただ、後述するように、本人から消してほしいという要望を受けやすいものでもありますので、そこの折衷も必要になります。

えくぼ

これは私も含め大多数が残すと思います。えくぼチャームポイントになっている人も多いのですが、本人が気にしていて消してほしいと頼まれることがあります。

この場合の対応もフォトグラファーによって違ってくると思います。本人の依頼の場合、「クライアントの言うことを聞く」という立場から消すというのも当然あるでしょうし、「自分のフォトグラファーとしての美意識を大切にしたい」から消さないと主張するという人もいるでしょう。

個人的には、えくぼが個性的で美しいことを説明した上で、その上でなお消してくれと言われたら消します。

衣服の汚れ・ホコリ・シワの類

消します。こういう場合があるからこそ、「レタッチそのものの100%拒否」の派閥に入ると大変なのです(笑)。趣味の写真ならもちろんOKですが、クライアントワークでこれを残したままにしておくと普通に怒られます。

自己イメージについて

ポートレートのレタッチと切っても切り離せない問題は、被写体・クライアントの自己イメージの問題です。

「写真は嘘をつかない」はずなのに、何枚撮っても「私はこんなんじゃない」といってOKを出さない人がいます。ある知り合いのフォトグラファーは、「私はこんなに太ってない!」と怒られたことがあるそうです。

また、細身の男性に筋骨隆々に撮ってほしいとお願いされたというのも聞いたことがあります。こういった自己イメージは厄介で、写真がどんなに客観的なものでも、本人が認めずに延々と撮り直し+クレームというような笑えない話が写真界には溢れています。

こういった場合の対処法も人それぞれかと思いますが、私の場合、無理があると思ったらできないとはっきり言うことにしています。

ここで角が立たないようにするには言い方が全てですが、個人的なテクニックとしては、「ハリウッドという単語を出す」というのがあります。「あ〜、そういうのは、ハリウッドとかの、特殊効果とかの範疇にはいっちゃうんで、ちょっと僕の写真では難しいですねー」という感じです。

「ハリウッド」と聞くと、「制作費ウン百億=金がかかる」とか、「なんとなくめちゃくちゃ凄そう、自分と関係なさそう」なイメージがあるため、結構あきらめてくれます。ご参考までに(笑)。

みなさんはポートレート写真、どこまでレタッチしますか、もしくはしませんか? 理由もつけて教えていただけたら嬉しいです。

ちょうどいいくらいのレタッチをするなら!

と、いうことで、「3回は宣伝を入れろ」という上からのお達しにも関わらず、1度しか入れずに最後まで来てしまいましたので、最後に、ちょうどいいレタッチするなら、Lightroomでポートレートブラシセットを使ってやってくだせえ、という言葉で締めさせていただきます。

これからポートレート写真の世界に入る初心者の方も是非


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