Canon 50mm F1.0Lは、その希少性と強烈な個性で語り種となる「伝説のレンズ」のひとつです。発売していた当時は販売員が「これよりF1.4の方がオススメですよ」と客に臆面も無く言っていたというエピソードなども加わり、レンズコレクター達にとっては「使い勝手が悪すぎるが、欲しすぎる」という常人には理解しがたい位置づけになったレンズです。
そんなCanon 50mm F1.0Lを使って、フォトグラファーのマット・グランジャー(Matt Granger)さんがポートレートのテスト撮影をした動画があったので紹介します。⬇
まずは手始めにF2.8での撮影。⬇
そしてF1.4まで開いてみると⬇
お待たせしました、F1.0⬇
F1だと背景は完全に溶けて、強いボケになっています。被写界深度がとても狭く、例えば片方の目がボケるということが簡単に起こるので、きっちりと合わせたい所にフォーカスを合わせる技術が必要です。
こういった強いボケ味がたまらなく好きな人は使い道があるレンズではありますが、中古で30万台後半〜40万台後半で出回っていることを考えれば通常使いのために手を出す人は少なく、やはり「伝説」のおもしろレンズだという位置づけがもっともしっくりくる気がします。