ロチェスター工科大学の報道写真専攻の70人の生徒が1年がかりで「A Visual Year」というプロジェクトを作成しました。
このプロジェクトは、報道写真の最も重要なテーマの一つである「ストーリーのある写真」を一年に渡って撮影し、それを2分足らずのスライドムービーにしたものです。
1年かけて撮った中から選りすぐった100枚近い写真を2分足らずのスライドムービーにまとめた結果、写真1枚あたりの尺は1秒程度か、ものによってはそれ以下になっています。
つまりこの短時間で見る人にストーリーが伝わるような写真でなければいけないということであり、まさに報道写真の肝をついたプロジェクトだと言えるでしょう。完成したものがこちらです⬇
一瞬でストーリーを伝えてくるこれらの写真は、どれだけシャープであるとか、フォーカスが甘いとか、そういったことが全て小さな細部だと思わせるような説得力があります。
つまり写真の原初のテーマである「瞬間を捉える」ことが一番大事なんだな、と気づかされてしまうような力を感じるわけです。
報道写真はもちろんですが、他のジャンルを撮っている人にも「瞬間を捉える」ことの重要さを思い出させてくれるような大学生のフレッシュな作品でした。