上の写真は、スイスのフォトグラファー、フィリップ・シュミドリ(Philipp Schmidli)さんが撮影した、地平線に昇る月に自転車に乗った人のシルエットが映った写真です。
シュミドリさんはこの写真を撮るのに実に4ヶ月かかっています。満月の日にしか撮れず、また満月の日に天気が悪かったり雲がかかっていたりしたら撮れないので、1月から初めて4月の満月の日にやっと満足した一枚が撮れたというわけです。
シュミドリさんはまず、グーグルアースでロケハンして、撮りたいイメージを撮れる場所を探しました。今回は自転車のシルエットが満月に映えているというイメージだったので、月と自転車の大きさの関係から、離れた丘から被写体を狙えるような場所ではなくてはいけませんでした。
最終的に、カメラのある丘から自転車までの距離は1.3kmになりました。
使用機材はCanon 1D X とCanon EF600mm F4L IS II 、それに2倍のテレコンバーターです。撮影時の焦点距離は1200mmになります。
カメラのセッティングはISO2500、F25、 1/250秒です。
シュミドリさんが地平線から月が昇って来るのに合わせて撮影をしたのが以下の写真です。
時間をかけた甲斐あって、いい感じの月と人物(自転車)の大きさです!
ロケーション撮影はやはり準備が大事ですねー。
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