フード・フォトグラフィーはスマホ写真の興隆に伴って一大ジャンルとなりましたが、ただおいしそうな食べ物をおいしそうに撮るというだけではない、ちょっと変わったものがあったので紹介します。
紹介するのは、ニューヨークのフードフォトグラファー、ベス・ガルトン(Beth Galton)さんがフードスタイリストと組んで、パッケージされて売っている食品の断面図を撮った作品です。
なんでこんな作品を? という疑問が当然湧いたと思いますが、ガルトンさんは以下のように言っています。
「通常私たちは仕事で食べ物の表面を撮影します。たまに、一口食べた後のものや切り分けたものを撮影することもありますが、完成した食品の断面図を撮ることはまずありません。半分に切った断面図を撮る事で、私たちが普段撮っている「食欲をそそる」ことを目的とした写真とはまた違った食品の世界に挑戦しました。」
このシリーズでは缶詰のスープからコーンに入ったアイスクリームまで、色々な食品の断面写真を観る事ができます。
個体は普通に切って撮影ですが、液体は凝固させてから撮影したそうです。
ガルトンさんはこれからも、「ただ美味しそうに撮るだけの写真」から一歩抜け出すことを模索していくつもりらしいです。ガルトンさんの作品がもっとみたい方はこちら。